先ずはご自身の髪質の見極めを
髪質といっても太さや硬さ、元々持っている色素の種類や濃さ、クセの有無など、細かく分ければきりがないのでここでは最低限カラーリングをする際に把握しておいた方がいいことのみに触れていきます。
ずばり自分自身のグレイヘアの比率です。
これが髪の毛全体に対して何%くらいあるかによって同じ薬でも染まり上がりがまったく変わってきます。
また、基本的には僕ら美容師が使用するプロ用のグレイヘアカラー剤はグレイヘア比率30%に合わせてお薬の明るさが設定されています。
なので、8レベルというお薬を使った場合には・・・
グレイ比率10%→7レベルくらい
グレイ比率30%→8レベル
グレイ比率50%→9レベルくらい
ざっくりですが、こんな感じでグレイヘアの量が増えれば仕上がりは明るく=薄く染まり、量が減れば暗く仕上がる=濃く仕上がる
というような図式になります。
つまりグレイの量が増えれば増えれほど薄く染まる=明るく染まるが持ちや染まり具合は甘くなりやすい・・・ってことになります。
なので、ご自身のグレイヘアの比率と希望の染まり上がり、色持ち重視なのか明るさ重視なのかが判断のポイントになってきます。
リアルにバランスを取るのならどのくらいまで明るく染められるのか・・・?
仮にグレイヘアの比率が30%程度だとして、綺麗に染めながら持ちも重視するなら9レベル前後が限界な気がします。
持ちをそこまで重視しなければもう少し明るくもできると思いますが、染めるというよりだんだんとぼかすに近くなってくる感覚です。
ただし、逆に言えば9レベル以上であれば割と早い段階で褪色し始めるのでその後は通常のファッションカラーで根元以外を染めて行くと明るめのままご希望のカラーを楽しみやすいかもしれません。
実際に僕のお客様でも、そういった明るめのカラーリングを楽しみたい方は少なくないので
根元→グレイカラー
毛先→ファッションカラー
で対応しています。
まとめ
先ずはご自身の髪質を把握することと、希望の明るさのメリットとデメリットを知ることが重要です。
その上で美容師さんに相談してみましょう。
その上で納得でいればサロンを変えなくてもいいかもしれませんし、どうしても納得できなければ変えてみるのも一つの選択肢です。
参考になれば幸いです。