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カラー剤の1剤と2剤
まずは仕組みからです。
基本的なことですがそれぞれの薬剤の役割を確認します。
以下引用。
髪が染まる仕組み
ヘアカラーは、1剤と2剤を混ぜて染料を発色させることで髪を染めています。なぜヘアカラーで髪が染まるのか
一般的なヘアカラーは、1剤と2剤という2種類で構成されています。1剤の成分は酸化染料とアルカリ剤、2剤の成分は酸化剤です。この1剤と2剤を混ぜることで酸化染料が発色するのです。ヘアカラーの主な成分
1剤と2剤を混ぜたものを「混合液」と呼ぶのですが、これを髪に塗ると、1剤の中のアルカリ剤が髪のキューティクルを開きます。すると、混合液が髪の内部に浸透していきます。
発色した染料の分子は結合して元より大きくなるという性質があるので、髪の内部に浸透した後は閉じ込められます。こうしてヘアカラーの色が髪に定着するというわけです。
髪が染まるまで
1. 塗布前の状態
ヘアカラーの1剤と2剤を混合し乾いた髪に塗る。2. 毛髪の膨潤と染料の浸透
1剤中のアルカリ剤がキューティクルを開き混合液が髪の内部へ浸透する。3. メラニンの脱色と染料の発色
アルカリ剤によって2剤の過酸化水素水が分解され酸素を発生。発生した酸素がメラニン色素を脱色し同時に発生した酸素によって染料を発色させる。4. 染料の定着
発色した酸化染料の分子はくっつき合って元より大きくなる。大きくなることによりキューティクルのすき間から出られなくなり髪の内部に閉じ込められて色が定着する。
つまり2剤は酸化剤ですね。
過酸化水素という薬品が使われます。
主に酸化剤は地毛の脱色に関わるので、美容師が使用する場合などは量だけでなく濃度なども細かく調節します。
ただ、僕らが使用するヘアカラーリング剤もたいていのものは1剤と2剤の量は1:1(等倍、同じ量の割合)で使用するものがスタンダードです。
で、今回の質問者さんのおっしゃる1剤の量を半分にすると言うのは言い換えると・・・・
ってことになります。
これ、実際に美容師もサロンではよく使用する方法です。
主に12〜13レベル以上の明るさの薬剤を使用する場合には1剤の量に対して2剤の量を倍に設定して使用することがほとんどです。
ある程度の脱色力が必要で、地毛の明るさをある程度明るくしないければいけないからです。
なので、質問者さんのいうように1剤の量を半分=2剤の量を倍にすればおそらく通常の使用よりは明るく、うっすらと淡い印象にはなるでしょう。
ただし、こういった目的のために同じ様な方法を美容師が取るかと言われると、答えはおそらくNoです。
仕上がりが計算しにくいので。
また、脱色力(ブリーチ力)も上がるためにダメージの増加などのデメリットも当然出てきます。
もしやるなら1剤をクリア剤などと呼ばれる全く色素の入っていない1剤で薄めます。
2剤の量はあくまで等倍。
が基本ですかね・・・
あとはセルフの白髪染めを使用したカラーリングをこれまたご自身で脱染剤などを使用して明るくするのは相当な高難度の技術です。
美容師が行っても難しい場合が多いので、正直オススメはできません。
安全な方法としては、少しづつ使用する薬剤を明るめのものにしていって時間をかけながら明るくしていくのが個人的にはオススメです。
参考になりましたでしょうか?
お役に立てれば幸いです。