よく聞くけど実はまったく違う2つ
ブリーチと普通のカラー、一般の方からすると一見同じですが実は全く違うものです。
簡単に言ってしまえば、ブリーチは色を脱色して抜くものです。日本語で言えば「漂白剤」でしょうか。
対して通常のカラー剤というのはブリーチと同様に脱色を行いながら色素が発色していき、髪の毛を染めていきます。
こういうときに「日本語ってややこしいなー」と感じるのですが、どちらもヘアカラーに間違いはありません。
「髪の毛を染める」とひとくくりにしてしまえばそれまでですが、厳密にはブリーチは染める技術ではないんですね。
脱色、漂白です。もとの色を抜いているだけ。ただ、色を抜けば当然髪の毛は明るくなるので染まったように見えますよね。
対してヘアカラー剤というのは色素を入れて文字通り「染めていく」わけです。
ただし、日本人の地毛である黒髪にそのまま色素を入れていっても色味が全くわからないので、必要な分だけ脱色を行っているわけです。
つまり、使うときの目的が全く違うんです。
じゃあどういう時にそれぞれ使うのか?
まずわかりやすいように説明していくと、ヘアカラー剤はそのまま、髪の毛を染めたい時に使います。
わかりにくいと思うので具体的にいうと、脱色して色素を抜いただけでは表現できない色味に髪の毛をしたい時にヘアカラー剤を使用します。
逆にブリーチ剤はどういった時に使用するのかというと、通常のヘアカラーよりも明るくしたい場合や、明るくしないと表現できない色味を求める場合、ほかにも黒染めのように人工的に暗くした髪の毛を再び明るくしたい時などにも使います。
目安としては、日本国内で言えば通常のファッションカラーと言われる薬剤は13~14レベルがマックスの明るさの設定です。
(最近もっと明るくできるものもあるみたいですが今回は割愛します)
こんな感じです↑↑
画像の通りですが、上のレベルスケール(ヘアカラーの明るさの物差しとなる毛束のことです)で丸で囲んでいる部分よりも明るい色にしたい場合にはブリーチが基本的には必要となります。
人によって髪質が違うので一概には言えませんが、より地毛から色味や明るさが離れているヘアカラーにしたい場合にはブリーチはかなり必須な技術となります。
ヘアカラーのみの脱色力よりも色を抜く力が強いからですね。
使用する目的やシーン以外での違いは?
上記で説明したように、そもそも使う目的自体が似て非なるものであるブリーチ剤とヘアカラー剤ですが、ほかにはどんな違いがあるのでしょうか?
細かい違いはいろいろありますが、一番わかりやすい違いとして「髪の毛に対してのダメージの度合い」があります。
特殊なケースを除けばこういった感じで、ブリーチ剤の方が髪の毛のダメージの度合いは大きくなります。
ある意味仕方のないことなのですが、それによって起きてくるデメリットもあり、その後のヘアスタイルや必要になる施術が難しくなるなどのリスクもあるので、ブリーチをする時にはある程度計画的にヘアスタイルを考えていくことが重要です。
ただ、逆に言えばブリーチでしか表現できない色味や明るさがあるのも事実なので、適材適所です。
参考にしてみてください!
お役に立てれば幸いです。