今回の質問の全文
今回は珍しいケースなんですが、こんな質問をブログを通じていただきました。
以下、その全文のスクリーンショットと抜粋です。
肌が弱い娘が美容師になりたいと言い出し、果たして可能なものかと検察していて、貴サイトにたどり着きました。ほんとに大丈夫なのでしょうか。高1です。まだ、進路変更も今ならできます。健康を損ねてはどうしようもありません。娘の体が心配でなりません。せっかく自分で見つけた夢を応援してやりたい気持ちもあり、親として苦しんでいます。とにかく、肌が弱く、アトピーではありませんが、皮膚科にも何回もお世話になっています。
なんと言えば、わかってもらえるのか困り果てています。よろしければ、アドバイスをいただけると助かります。
こういった質問って、特に身近に美容師がいないとなかなか聞けないですよね。
端的に答えると上記のような答えになるのですが、実際に僕が返信した内容が以下になります。
こんにちは。ご連絡ありがとうございます。
正直なところ、「肌が弱くても美容師になって大丈夫なのかどうか?」に関しては、僕ではお答えしかねます。
YESでもあり、NOでもあるからです。
現実としてお伝えしますと、僕の知り合いの美容師さんでは肌が弱くてどうしても続けられずに辞めた人もいれば、どんなに肌が荒れても美容師という仕事が好きで頑張って続けている人も同じくらいいます。
僕自身もそうです。
同時に肌荒れが原因でなく、別の職場環境や人間関係、労働環境を理由に辞めた人はそれ以上に多いです。
その中で僕なんかは当時から肌弱いし不器用だし成績もあまりいい方ではありませんでし、おそらく最初にやめるだろうと周囲みんなから思われていたのにいまだに続けられているのはひとえに「美容師に向いていた」からだと思います。
確かに素手で薬品やシャンプー、お湯をさわる回数が非常に多い職業なので肌が弱い人には向かないのは事実です。
ただ、あくまでそれはたくさんある中の一つの要素でしかなく、それ以上に美容師になりたい気持ちや好きな気持ちが強ければ続く人が多いように個人的には思います。
結局は娘さん自身次第かな、と。ただこれは美容師に限らずどんな職業でも変わらないと思います。
ただ、松下さんがおっしゃるように健康を害してまで美容師をするべき、とは僕自身も少しも思いません。
ただ、僕自身がそうだったのですが、やはり言葉で説明しても本人が自分自身で経験して理解しないとわからないことも多いはずです。
僕自身は子供などもいませんので全ては理解できないと思うのですが、もしいま自分の近くに娘さんのような知り合いがいたら、
まずは美容師ってどんな仕事なのか伝えてみる。良い部分も大変な部分も。同時に自分の行きつけや知り合いの美容室などに頼んでアルバイトをさせますね。現在は美容師免許がないとお客さんにさわれないので、ほとんど雑用に近いかもしれませんが、通常免許を取得して美容室に就職しても最初は同じです。
もしくは職業体験などで学生を受け入れているサロンなどもあるようです。そういったサロンを探して連絡してみるのもいいかもしれません。
で、可能であればシャンプーなどを練習させてもらう。本当に肌が弱いとたった一回シャンプー練習しただけで手荒れしますから、そういった部分や憧れと現実のギャップを知ってなお美容師になりたいというならやらせてあげるのがいいのではないでしょうか?
可能な範囲で美容師という職業を疑似体験するのが一番本人も理解しやすいのでは、と思います。
参考になるかどうかわからないのですが・・・お役に立てれば幸いです。
ちょっと長くなってしまったのですが、結局は続くかどうかは本人次第な部分が大きいんですよね。
手荒れももちろん美容師を辞める大きな原因の一つになり得ると思うのですが、あくまで一つの要素です。
返信で書いたように、手荒れしようがしまいが辞める人は辞めるし、辞めない人は辞めないです。
現実的に考えるなら、高校生ならまずは美容師の仕事に触れる機会を作るのがいいのかな、とも思います。
美容師の仕事に限らないと思うのですが、なんでもやってみて経験しないとわからないことの方が多いですからね。
参考になれば幸いです!
その後、返信もいただきました↓↓